訪問栄養指導

訪問栄養指導とは

在宅医療と係わる多職種と連携を取り、在宅療養者の疾患病状・栄養状態に適した栄養食事指導(支援)を提供致します。 患者さまが在宅での生活を安全かつ快適に継続し、さらに、QOL(生活の質) の向上を目的とする指導(支援)技術を備えた管理栄養士に 在宅で定期的に訪問栄養指導((支援))を行います。

当診療所では、「在宅訪問栄養食事相談」を実施しています。下記の状態にある方で栄養や食事のことで不安や心配がある方は遠慮なく担当医師に相談してみて下さい。担当医師が必要と判断した場合は管理栄養士が訪問いたします。

●在宅訪問栄養食事相談の対象
腎臓病 / 肝臓病 / 糖尿病 / 胃・十二指腸潰瘍 / 貧血 / 膵臓病 /脂質異常症 /  痛風 / 心臓疾患 / 高血圧 / 消化管術後 / クローン病・潰瘍性大腸炎 / 肥満 / 嚥下障害 / 経管栄養 / 低栄養状態

food「在宅訪問栄養食事相談」と聞くと「楽しみが奪われる」「細かく計量しなくてはいけない」「怒られる」等、マイナスのイメージを持たれる方が多くいらっしゃいます。 しかし、本当は「楽しくおいしく食べる」ことを支援するためのものです。疾患によってある程度の制限や注意が必要なのは、元気で過ごせる時間を維持するために、大切なことなのです。

体は食物で作られ動いています。食べた分だけ消化・吸収し、動くためのエネルギー(力)と、筋肉や骨、皮膚等の体自体を作っています。食べても吸収されなかったものや、いらなくなったもの等は、便となり排泄しなくてはなりません。無理して食べたら余計に体に負担がかかりますし、疾患があれば尚のことです。また、体内に不足している栄養素を補うこと、過剰な栄養素は控えめにすることは、健康な体を作る、維持するためには必要なことです。

「食べたいものを食べたい分だけ食べる」と考える方も多いと思いますが、「食べるものを選んで食べる」ということも、食事の有難さや楽しさを感じることができますし、自分の体を慈しむことであると思いませんか? どうぞ楽しくおいしく食べていただけますように!

管理栄養士 古賀 奈保子