在宅医療の費用
現時点で在宅医療の対象者は主に介護保険の適応をお受けになっている方です。医療保険による単独の訪問看護は余り許されていませんので、介護保険適応外の、例えば一般の方の肺炎、骨折その他の疾患で、医師・看護師が定期的に訪問できるようには制度が整っておりません。病棟でも、医師の回診の他に、看護師が血圧や体温などのバイタルサインをチェックし、医師に報告し、それらのデータを見て治療方針の決定を行ったり、服薬・注射、点滴の管理、清拭などを看護師が行っているのですが、在宅での看護師の役割は医療保険においては余り重要視されておりません。従って、定期的に今まで健康であった方が何らかの疾患に罹患した場合、入院という選択肢しか現実には在りません。
高齢者の場合、介護保険による訪問看護と医療保険による医師の訪問診療を組み合わせることで、よりきめ細かい治療が可能となります。将来訪問看護の役割が見直され、一般の方で、入院しか選択肢がなかった疾患でも在宅で治療ができるようになればより充実した時間が得られるのではないかと考えております。

一般的に、医師の定期巡回診療は2週間に一度で、24時間緊急対応をする場合、6千円ほどの自己負担が発生します。医療費の上限が在宅の場合月に1万2千円で、症状により医師が何度も診療した場合でも、自己負担1割の方の場合、自己負担は1万2千円です。介護保険によるサービスに対する料金は、サービスの量に依存しますが、訪問看護は通常1−2週間に一度で3千円程度、ヘルパー費用、デイサービス・ショートステー費用、介護用品レンタル費用が6千円程度、などの自己負担が発生します。

通院や入院の場合、食費・雑費の他に、タクシー代などの交通費、家族が仕事を休んだりする代価、などを考えておく必要があると思います。

個々の事例により自己負担額は変わりますので、ケアマネージャーや医師・看護師にご相談いただければ、具体的にご説明させていただきます。